株式会社広報室21
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企業事件事故ファイル利益供与事件5月13日野村証券が元総会屋親族企業に利益供与を行っていたとして、証券取引委員会は同証券を告発。その後相次ぐ違法行為が明らかになり、元常務ら3人ほか酒巻社長は、証券取引法違反、商法違反の疑いで逮捕された。その後、第一勧銀が総会屋側に野村証券株の購入資金を融資していた事実が発覚するなど、一連の事件は同銀行と四大証券会社を巻き込む一大証券不祥事に発展。総会屋グループ小池隆一への利益供与は、証券各社だけで計約7億円。第一勧銀は約118億円の迂回融資を行っていたことが明らかになった、企業側の逮捕者は36人に上り、うち32人が起訴された。このほか、三菱自動車工業、東芝、日立製作所などのメーカーや松坂屋、味の素なども、不正に総会屋に利益供与していた事実が発覚、大企業と総会屋の癒着の根深さが浮き彫りになった。 2月1997.02.07 野村証券が利益供与の疑い 元総会屋親族企業に4000万 監視委・国税が調査3月1997.03.07 野村証券、利益供与認める 元総会屋親族企業に数億? 伝票操作など違法売買1997.03.08 総会屋対策 1997.03.08 野村証券利益供与 役員ら、元総会屋と十数年来の癒着 総務担当が頻繁に接触 1997.03.09 利益供与 証券界トップの背信、補てん事件翌年から 会社ぐるみは否定 1997.03.09 疑い強まる 野村証券の利益供与先、総務部へ直接要求 1997.03.11 企業と総会屋、またも腐れ縁 現金提供の「味の素」 総務部課長は元警官 1997.03.11 味の素、総会屋に数百万円 総務部課長、逮捕へ 1997.03.12 野村証券・利益供与事件 相次ぐ企業の違法行為 株主軽視が背景に 1997.03.12 味の素利益供与事件 歌田相談役、経団連副議長退任の公算 1997.03.12 味の素の総会屋への供与 5年で2億以上 総務部長ら8人逮捕/警視庁 1997.03.13 味の素・歌田相談役が経団連副議長を辞任 1997.03.14 味の素の歌田相談役が法制審委員を辞任 総会屋への利益供与事件の責任取る 1997.03.15 稲森・味の素社長、留任の考え 総会屋へ利益供与で注目の責任問題 4月1997.04.11 稲森味の素社長が辞任へ 総会屋利益供与で引責1997.04.11 味の素、交際費に甘いチェック 石神被告、7年で総会屋対策名目10億使う 1997.04.11 味の素社長に江頭邦雄専務が昇格 稲森氏は会長に 1997.04.18 野村証券利益供与事件 「VIP口座知らなかった」 参考人招致で酒巻前社長 1997.04.18 野村証券利益供与事件 「上層部関与ない」 参考人の酒巻前社長が陳述/衆院委 1997.04.22 野村証券の代表取締役が総退陣 経営の一新図る 1997.04.22 野村利益供与事件 上層部関与、再び否定 酒巻前社長が参院委で参考人陳述 1997.04.22 野村証券の新社長に氏家氏浮上、51歳常務 鈴木氏は会長も退任 1997.04.23 野村証券15役員退陣 追い込まれた“ガリバー” 「投資家離れ」に危機感 1997.04.23 野村証券、氏家社長が決定 役員15人が退任 鈴木氏は会長留任 5月1997.05.15 野村元常務ら3人逮捕 総会屋に利益供与 商法違反容疑など 上層部の関与追及1997.05.16 野村証券との株取引原資 一勧が債務保証 ノンバンクが小池容疑者に20億融資 1997.05.16 野村証券事件 総会屋と実弟逮捕 商法違反容疑で/東京地検 1997.05.18 利益供与 小池兄弟、容疑を否認「野村が勝手にやった」 1997.05.20 野村証券事件 東京地検、一勧本店など捜索 小池容疑者に二百数十億融資 1997.05.21 野村証券事件 第一勧銀→小池容疑者側 90年融資の担保、先月抵当権設定 1997.05.21 利益供与事件で第一勧銀本店捜索 トップ責任、波及必至 金融界の打撃深刻 1997.05.21 第一勧銀は総会屋と認識し融資 小池容疑者への巨額資金 関係者が証言 1997.05.21 野村証券利益供与事件で第一勧銀専務自宅など捜索/東京地検特捜部 1997.05.21 奥田・第一勧銀会長が辞任へ 総会屋への融資を引責 宮崎相談役も辞任の意向 1997.05.22 野村事件 担保株まで特別扱い 第一勧銀が小池容疑者側の4大証券に120万株 1997.05.22 第一勧銀総会屋融資 相談役5氏、全員が退陣 摩尼会長、藤田頭取で調整 1997.05.23 第一勧銀会長に摩尼氏、頭取は藤田氏 きょう正式決定 近藤氏は取締役相談役 1997.05.24 味の素、役員9人が退任 利益供与事件機に一新 1997.05.24 第一勧銀、別の総会屋にも疑惑融資 近藤頭取が会見 検査逃れ工作も 1997.05.28 野村証券事件参考人招致 「小池容疑者と面談」酒巻元社長認める/参院予算委 1997.05.29 甘いチェック浮き彫り 参院予算委の第一勧銀・野村参考人質疑 1997.05.30 酒巻元野村社長を逮捕 商法など違反容疑 総会屋対策の利益供与で共謀 6月1997.06.05 起訴の野村証券 おわびコメント発表 2人の処分は見送り1997.06.06 総会屋利益供与事件 参考人質疑 1997.06.09 第一勧銀代表取締役8人全員が退陣 きょうにも新人事内定 新頭取、常務級から 1997.06.10 第一勧銀新頭取に杉田力之氏が内定 清潔さ頼み、若手役員で集団指導へ 1997.06.14 頭取のイス、一転容疑者 第一勧銀・藤田副頭取、就任お披露目で露見 1997.06.14 第一勧銀の利益供与事件 藤田副頭取ら逮捕 「銀行ぐるみ」実態露呈 1997.06.17 第一勧銀利益供与事件 逮捕の藤田副頭取ら退任 1997.06.17 ジャスコ・田中賢二社長の退任決定 一勧事件で逮捕 1997.06.28 利益供与事件 裏社会対応に苦しむ 第一勧銀・宮崎元会長と一問一答 1997.06.28 株主総会ルポ 野村証券、紋切り型で反省の弁 1997.06.30 第一勧銀の宮崎元会長が自殺 総会屋利益供与、再聴取の朝自宅で 7月1997.07.02 第一勧銀事件 総会屋に融資数十億 小池容疑者以外にも 論談同友会には3億1997.07.30 小池被告へ利益供与 山一証券も8000万円 東京地検、関係者を聴取 1997.07.30 山一の利益供与 海外市場巧みに利用 「うちにはない」行平会長、崩れた強弁 1997.07.30 山一証券を捜索 小池被告へ7900万円供与容疑/東京地検・証券監視委 8月1997.08.05 三木・山一証券社長が公社債引受協会長を辞任1997.08.09 「山一証券」首脳総退陣 業績悪化に危機感 社内の突き上げ頂点に 1997.08.10 行平・山一会長、経団連常任理事も辞任へ 総会屋事件で 1997.08.11 「山一証券」退任会見 核心は言葉を濁す 小声で「捜査中」繰り返し 1997.08.11 山一証券が社長ら11役員の退任決定 危機打開へ若返り、刷新急ぐ 9月1997.09.13 総会屋利益供与 窓口役の大和・日興・山一の総務担当者は「四社会」メンバー1997.09.17 山一証券を総会屋への利益供与で告発へ/証取委 1997.09.18 山一証券利益供与 岩佐容疑者、トップ直属の“汚れ役” 損失補てん仕切る 1997.09.18 小池被告利益供与事件 山一証券元専務ら5人逮捕 上層部の関与追及/東京地検 1997.09.18 大和証券一斉捜索 首脳陣辞任は必至 1997.09.25 大和証券の同1997.09.26 前副会長が経団連常任理事を辞任へ 1997.09.25 大和証券新旧経営陣の記者会見要旨 1997.09.25 日興証券の高尾吉郎社長と岩崎琢弥会長が月内にも辞任へ 1997.09.25 三木山一証券前社長を逮捕 利益供与容疑で東京地検 日興も捜査大詰め 10月1997.10.03 山一証券前副社長も逮捕 利益供与などの容疑/東京地検1997.10.04 日興証券社長に金子昌資副社長が昇格 総会屋利益供与で4大証券トップ全員交代 1997.10.10 日興証券投資信託委託の平石弓夫社長が辞任 1997.10.14 総会屋発行の情報誌 13行中8行が絶縁リスト出し渋る 警視庁、姿勢に不信感 1997.10.22 日興前常務ら2人逮捕 総会屋への利益供与容疑 前社長宅など捜索/東京地検 1997.10.22 松坂屋社長辞任へ 総会屋利益供与で引責 糸川容疑者「会社ぐるみ」供述 1997.10.23 三菱自工幹部ら5人逮捕 総会屋に900万円利益供与容疑 1997.10.24 三菱自工事件の総会屋 現金供与は20数社 複数の三菱系企業も 1997.10.24 総会屋利益供与事件 島村・大和証券専務と藤原・日興証券専務が大証理事を辞任 1997.10.24 松坂屋利益供与 伊藤社長が財界役職を辞任 1997.10.26 三菱自工の利益供与事件「海の家」利用わずか5社 総会屋関連会社が経営 1997.10.26 三菱電機と三菱地所、「総会屋対策」認める 「海の家」への送金で事情聴取 1997.10.28 三菱自工利益供与事件「海の家」送金新たに3社 静岡銀、北越製紙、日製産業 1997.10.28 「大和」利益供与事件 「疑惑」内部調査も許さず 前副社長ら隠ぺい工作 1997.10.28 利益供与事件 「大和証券」幹部4人逮捕へ 証券監視委告発受け/東京地検 1997.10.30 総会屋への利益供与事件 三菱自工の中村会長辞任へ 1997.10.31 総会屋利益供与 おわび会見、もう恒例 「残念」三菱自は3度目=訂正あり 1997.10.31 総会屋への利益供与 松坂屋取締役が辞任 1997.10.31 総会屋への利益供与 幸・前副社長が日興証券顧問を辞任 1997.10.31 逮捕の福田日興証券元常務が共同抵当証券社長を辞任 1997.10.31 日興証券前副社長ら逮捕 またまた「会社ぐるみでない」 会見で金子社長が強調 1997.10.31 総会屋への利益供与事件 三菱自工の木村社長も引責辞任へ 1997.10.31 総会屋・鄭容疑者側へ他に数社から現金 手渡しで証拠隠し? 「悪質」と聴取へ 1997.10.31 松坂屋利益供与 糸川取締役が辞任 11月1997.11.11 利益供与事件で三菱電・東芝の2人逮捕 トップ進退浮上必至 チェック体制急務1997.11.11 三菱電機・東芝の2人逮捕 総会屋に供与容疑 三菱地所・日立も立件へ/警視庁 1997.11.11 松坂屋利益供与 前秘書室長・糸川容疑者ら起訴 揺れる老舗、社長は会見を拒否 1997.11.12 松坂屋、吉岡新社長を決定 総会屋への利益供与で経営陣刷新 斎藤会長は退任 1997.11.13 利益供与事件 三菱自工前取締役ら5人起訴/東京地検 1997.11.22 山一経営破たん 不祥事が危機に拍車 社員に驚きと怒り 休業日の朝本店に続々 1997.11.25 三菱自工事件の利益供与 総会屋4人目を逮捕/警視庁 1997.11.25 自主廃業を決めた山一証券が行平顧問ら解任 1997.11.25 更生法申請も一時検討」 山一証券の野沢社長が会見で明かす 1997.11.26 日立製作所と三菱地所の総務部幹部3人逮捕 利益供与容疑/警視庁 1997.11.29 東芝利益供与事件 常務が引責辞任 12月1997.12.02 高木三菱地所会長が辞任 総会屋への利益供与で引責1997.12.02 利益供与事件 小池被告が起訴事実認める 4大証券、計7億 1997.12.13 利益供与事件 三菱地所常務が辞任 1997.12.22 日興証券が新井議員に利益供与 一任勘定で4000万 1997.12.23 円 証取法違反の疑い 1998年1998.01.01 「利益供与」新展開も 政官ルート本格捜査 新井氏疑惑や“官界の慣習”にメス1998.01.03 山一・行平前会長と三木前社長 「債務隠しを指示」と供述 監視委、告発へ調査 1998.01.30 新井将敬議員らきょう参考人招致/衆院予算委 1998.02.19 新井議員逮捕へ「会期中でも拘束」定着 検察判断の背景に「証拠隠しの疑い」 1998.02.20 新井議員が自殺 利益供与事件、逮捕の直前 東京・高輪のホテルで 1998.03.04 山一前会長ら3人逮捕へ 虚偽記載容疑 本社・自宅など捜索/東京地検 1998.03.11 故新井議員に2900万円供与 日興元副社長ら起訴/東京地検 1998.03.26 三菱電機・北岡社長退任 求心力低下、景気追いうち 攻めの姿勢が裏目に 1998.04.04 利益供与事件で行政処分 日興証券が謝罪声明 1998.10.19 第一勧銀利益供与事件総会屋へ迂回融資の元専務ら6被告に有罪 1999年1999.01.20 野村証券利益供与事件酒巻元社長が懲役1年、猶予3年の有罪判決
1997.02.07
特に監視委が注目しているのは九五年三月十五日の富士銀行株の売買。 ↑back
1997.05.15
特捜部の調べによると、
小池元代表の株取引は遅くとも八九年ごろから、売買の銘柄や数量を野村証券側で判断する「一任勘定」取引で運用されていたが、九四年から九五年一月にかけて約二億円の損失が出た。
九五年六月の株主総会では、
利益供与を含む一連の取引は、小甚ビル名義などの借名口座で行われていたが、株の受領証には小池元代表自らが署名していたことなどから、特捜部は、実質的な小池元代表の取引だったと見ている。 今回のケースは現金供与などではなく、株取引を通じた巧妙な利益供与の形を取っているため、特捜部では小池元代表側の認識を立証するにはさらに時間を要するとして、これらの問題点を踏まえた上で、小池元代表を引き続き追及する。
↑back
1997.05.20
捜索を受けたのは、千代田区内幸町の第一勧銀本店や総務担当だった猪爪いのづめ博・元常務(55)、取締役の渋谷龍夫・総務部長(52)の自宅、中央区日本橋茅場町にある大和信用など十数か所。
関係者によると、第一勧銀との取引は一九八五年ごろから始まり、八九年二月ごろには、総会屋や右翼に影響力があった元出版社社長(故人)の働きかけを受け、小池容疑者の実弟、嘉矩容疑者(52)が経営する不動産賃貸会社「小甚ビルディング」に三十一億円を融資。 特捜部では、小池容疑者が野村証券に圧力をかけるための株取得に、第一勧銀の融資が大きな役割を果たしたと見ている。 一方、第一勧銀が役員を派遣するなどしているノンバンクの大和信用は、九五年一月から六月にかけ、野村の売買益を、小甚ビルに付け替える利益供与工作をした際、小甚ビルに多額の融資を行っていた。この融資は、正常な株取引を偽装するための資金として使われていた。 第一勧銀ではこのほか、九〇年当時、山梨県内の認可されていないゴルフ場の「会員資格保証金証書」を担保に、大和信用と共同で三十億円を小甚ビルに融資していたことがすでに判明している。 さらに第一勧銀は、小池容疑者側の利息の返済が滞ると、大和信用を使って、延滞利息分の約六億円を無担保で追加融資するなど、異常な融資を繰り返しており、第一勧銀と小池容疑者との密接な関係も浮かんでいる。 小池容疑者は、第一勧銀の株を一万株以上保有しており、同行の株主総会にも影響力を持っていたとされる。このため特捜部は、これらの融資の中に商法違反(総会屋への利益供与=時効三年)や背任罪(同五年)に当たるものがないかどうか、慎重に捜査を進めている。 捜索は大変遺憾だ 第一勧銀広報部の話「捜索を受けたことは大変遺憾であり、今後とも捜査には協力していきたい」
第一勧業銀行一九七一年、第一銀行と日本勧業銀行が合併して発足。
大和信用一九五〇年設立。 ↑back
1997.05.30
◆3850万補てん目的東京地検、本社など捜索 藤倉容疑者らは同年一月から六月にかけて、計六回、約四千九百七十万円の利益を供与した疑いで逮捕されているが、酒巻容疑者は、このうち一回分が逮捕容疑とされた。 同証券関係者らのこれまでの調べで、九五年一月から六月にかけて行われた一連の利益の付け替えについては、実行の前に酒巻容疑者が藤倉容疑者らから報告を受けて了承していたことが明らかになっており、特捜部では、酒巻容疑者と藤倉容疑者らとの共謀が成立すると判断した。 特捜部の捜索を受けたのは、野村証券本社(東京・日本橋)や、酒巻容疑者が小池隆一容疑者と九二年春に面談した同証券の接客施設「野村クラブ」(西新宿)など。本社の捜索はこれで三度目。
九五年六月の株主総会では、証券不祥事で退任した田淵節也元会長と田淵義久元社長の取締役復帰が議題となっており、総会の紛糾も予想されていた。 酒巻容疑者は参院予算委員会の参考人質疑で、社長に就任した翌年の九二年春に、当時の専務の要請で、小池容疑者を総会屋と認識したうえで面会したことは認めたが、特捜部の調べに対し、利益供与への関与は否認している模様だ。 酒巻容疑者は四月十八日、衆院大蔵委員会の参考人質疑でも、組織ぐるみではないかとの質問に対し、「(元常務らの)『個人ぐるみ』でございます」と、関与を否定していた。 ↑back 衆議院予算委員会で五日行われた野村証券の田淵義久元社長と第一勧業銀行の近藤克彦頭取の参考人質疑の主なやりとりは次の通り。
◇田淵義久氏(野村証券元社長)
↑back 1997.10.23 三菱自工幹部ら5人逮捕総会屋に900万円利益供与容疑 ◆上層部関与も追及 大手自動車メーカー「三菱自動車工業」(本社・東京都港区、木村雄宗社長)の幹部らが一九九五年以降、株主総会を円滑に進めるため、総会屋グループに現金計九百数十万円を支払っていた疑いが強まり、警視庁捜査四課は二十二日夜、同社の前総務部長や総会屋ら五人を、商法違反(総会屋への利益供与)容疑で逮捕するとともに、都内にある同グループの事務所など二か所を捜索した。 総会屋に流れた金は、株式上場後に初めて総会が開かれた一九八九年から今年までに、総額二千数百万円にのぼるとみられ、同課は、同社上層部の関与についても追及している。
逮捕されたのは、 調べによると、植場容疑者ら三人は、九五年から今年までの三年間、株主総会を円滑に進めるため、各総会の前後に、現金約三百万円ずつ計約九百数十万円を、中本総合企画の関連会社「ホンマインターナショナル」の銀行口座に振り込んだ疑い。 ホ社は、鄭容疑者の妻が社長を務め、神奈川県藤沢市内で海の家を経営していたが、三菱自工側は、その使用料名目で現金を振り込んでいた。 三菱自工は、総務部内に総会対策のグループを置き、総務部長や同部課長らが総会屋に対応。中本グループの窓口は植木容疑者が務めていた。総会屋に渡った現金は、総務部内の「交際費」からねん出されたとみられる。 鄭容疑者ら二人は、三菱自工が上場後、同社の単位株(千株)を取得していた。
三菱自工はこれまで、事前に総会屋グループと交渉することで株主総会を平穏に乗り切ってきた疑いが持たれている。
植場容疑者は大学卒業後、六五年に三菱グループに入社。 ↑back 1997.12.02 利益供与事件小池被告が起訴事実認める4大証券、計7億 ◆第一勧銀の不正融資も 野村証券はじめ四大証券から計約七億円の利益供与を受け、第一勧業銀行からは約百十八億円の不正融資を引き出したとして、証券取引法違反(損失補てんの要求)と商法違反(利益収受)の罪に問われた総会屋の小池隆一被告(54)の初公判が二日午前、東京地裁刑事十五部(岡田雄一裁判長)で開かれた。 小池被告は罪状認否で、すべての起訴事実について認めた。この日の公判は、一連の利益供与事件の裁判では、先月二十五日に開かれた野村証券の初公判に続くもので、中心人物である小池被告が罪状を認めたことは、今後始まる会社側の公判にも影響を与えそうだ。 罪状認否で、小池被告は「各起訴状記載の事実はすべて認めます」と述べた。弁護人も事実関係は争わない意向を示した。
起訴状によると、小池被告は、各社の株主総会の議事に協力を得る目的で提供されるものであることを知りつつ、 また、第一勧銀から小池被告への融資が返済不能に陥り、追加融資を受けられない状況だったにもかかわらず、九四年七月から九六年九月にかけ、第一勧銀から関係ノンバンク「大和信用」を迂回(うかい)して、約百十七億八千万円の融資を受けた。 ↑back 1998.10.19 第一勧銀利益供与事件総会屋へ迂回融資の元専務ら6被告に有罪 ◆「組織ぐるみ」認定 第一勧業銀行が総会屋の小池隆一被告(55)に総額約百十八億円の迂回(うかい)融資をしていた事件で、商法違反(総会屋に対する利益供与)の罪に問われた同行の十一人のうち、当時の総務担当役員ら六人の判決公判が十九日午前、東京地裁で開かれた。 木村烈裁判長は「最高幹部まで関与し、会社ぐるみで総会屋に巨額の金融の利益を受けさせ、それにより証券会社の不祥事をも生じさせた」と述べ、元総務担当専務・田中賢二(60)と元審査担当専務・福島建夫(57)の両被告を懲役八月、執行猶予三年(いずれも求刑・懲役八月)とするなど、六被告全員に有罪判決を言い渡した。 総会屋に対する融資を利益供与と認定した判決は初めて。 その他の被告の判決は、元総務担当常務・猪爪博(56)と元総務部長・渋谷龍夫(54)の両被告が懲役六月、執行猶予三年、元総務部副部長・草島道能(51)、同・真鍋卓史(50)の両被告が懲役六月、執行猶予二年(いずれも求刑・懲役六月)。 第一勧銀では、六人以外に元会長・奥田正司被告(66)ら五人が分離公判中。同被告を除く当時の審査担当役員ら四人は、「総会屋に対する融資とは思わなかった」と無罪を主張している。
この日判決を受けた六人はいずれも起訴事実を大筋で認めたが、立件された融資が関係ノンバンク「大和信用」を介したものだったことから、草島被告を除き、「法律的に第一勧銀の負担による利益供与と言えるかどうか疑問がある」などと法的評価を争っていた。
判決はまた、「審査担当役員、副頭取、さらには頭取、会長も関与した」と、組織ぐるみの犯行を認定。「歴代の最高幹部と親交のあった木島力也・元出版社社長(故人)と長年にわたり不自然極まりない関係を続けた」と、小池被告の指南役との関係が、事件の背景にあったことを指摘した。
判決などによると、田中被告らは奥田被告らと共謀し、第一勧銀から小池被告への直接融資約九十億円の返済が滞り、追加融資が不可能だったのに、株主総会の議事進行に協力を得る謝礼などとして、大和信用を通じ、小池被告の弟が経営する「小甚ビルディング」あてに、一九九四年七月から九六年九月にかけ累計約百十八億円の融資を行い、小池被告に利益を供与した。 小池被告は、第一勧銀からの迂回融資をもとに、四大証券の株約百二十万株を取得、これが一連の利益供与事件のきっかけとなった。その後の株取引の資金の大半が同行からの迂回融資によって調達されている。 迂回融資は、担保として差し入れられた株式などを処分しても、最終的に約一億五千万円が回収困難となっている。 第一勧銀広報部のコメント「判決を厳粛に受け止める。こうした事態が二度と起こらないよう、法令順守体制の強化など、一層の努力を続けて行きたい」 ↑back 1999.01.20 野村証券利益供与事件酒巻元社長が懲役1年、猶予3年の有罪判決 野村証券が総会屋の小池隆一被告(55)に約三億七千万円を利益供与した事件で、証券取引法違反(損失補てん)と商法違反(総会屋への利益供与)の罪に問われた同証券元社長・酒巻英雄被告(63)らの判決公判が二十日午前、東京地裁で開かれた。 岡田雄一裁判長は「総会屋への利益供与として例をみないほど多額。最高責任者の立場にある者まで関与しており、会社ぐるみの犯行という評価を免れない」と述べ、酒巻被告と元総務担当常務・藤倉信孝被告(56)に懲役一年、執行猶予三年(求刑・懲役一年)、元株式担当常務・松木新平被告(54)に懲役八月、執行猶予三年(求刑・懲役十月)、また証取法違反の罪に問われた法人としての同証券に求刑通り罰金一億円を言い渡した。 これで、一連の利益供与事件で四大証券すべてに有罪判決が出た。 公判で被告らは起訴事実を認めたが、「酒巻被告の主導による犯行ではなかった」としていた。 これに対し判決は、「幹部社員らが、株主総会を平穏に終えるため総会屋を懐柔する方策を講じるのを、酒巻被告は容認した。また小池被告と面談したことで、後々、つけ入る口実を与えた」と認定。「最高責任者として強い非難を免れない」と述べた。
弁護側は「事件の本質は、総会屋が暴力をバックに利益提供を迫った恐喝事件に近い」と主張していたが、「総会屋に対して毅然(きぜん)とした対応をしなかったため、小池被告につけ込まれることになり、理不尽な要求をされることにつながった」と指摘した。 判決によると、酒巻、藤倉両被告は九五年一月から六月にかけ、株主総会の議事に協力してもらう謝礼として、株などの自己売買益を六回にわたって付け替え、小池被告に約四千九百七十万円の利益を提供したほか、同年三月に現金三億二千万円を提供した。松木被告はうち約五千万円分に関与した。 ↑back |