2002.01.23 雪印食品の国産牛肉偽装「狂牛病を逆手にとる」また「雪印」に業界怒り
2002.01.23 雪印食品が輸入牛肉を国産に偽装狂牛病補償を悪用昨年13・8トン詰め替え
2002.01.24 牛肉偽装雪印グループ、なぜ…
2002.01.24 「雪印食品」牛肉偽装問題西宮冷蔵に再三偽装協力を強要
2002.01.24 雪印食品の偽装問題北陸雪印ハムが表示シール偽造に協力虚偽「加工日」記載
2002.01.24 雪印食品の国産牛偽装昨年11月に不正情報、ずさん調査伝票を点検せず
2002.01.25 雪印食品の牛肉偽装“白紙”シール悪用か関西ミートセンターが常時保管
2002.01.25 雪印食品に牛肉事業の自粛指導農水省がきょう午後通達へ
2002.01.25 雪印、もう信用できん国産牛偽装で苦情殺到社員おわび行脚、その場で返品も
2002.01.25 雪印食品の国産牛偽装詰め替えケース、簡易な梱包検査対象外と予想?
2002.01.26 雪印食品の牛肉偽装北陸雪印ハムが不正知りつつシール作製
2002.01.30 「本社」と「関西」の牛肉偽装指示雪印食品本社課長が供述会社ぐるみ濃厚
2002.01.31 「牛肉偽装、以前から」雪印食品関西センター長が供述前任者時代から常習化
2002.01.31 雪印食品の国産牛肉偽装関西センター長が会議で指示ミート事業廃止恐れ
2002.01.31 雪印食品の牛肉偽装事件本社部長「詰め替えを黙認」関西分も供述
2002.02.01 雪印食品の偽装関与の部長、内部調査を担当
2002.02.01 雪印食品牛肉偽装前センター長を告発、詐欺容疑で
2002.02.02 牛肉偽装事件雪印食品関西ミート歴代3センター長が関与シール偽造、3年超
2002.02.02 雪印食品一斉捜索広報がおわびのコメント
2002.02.06 「ブランド守りたい」雪印乳業の西社長らが会見
2002.05.11 雪印食品牛肉偽装事件関与、さらに14人詰め替えなど書類送検視野に捜査
2002.05.14 雪印食品事件畠山容疑者「社外からの偽装指摘、元専務に報告」社内調査せず
2002.05.19 雪印食品元専務ら逮捕牛肉偽装、上層部やはり関与部下に“責任転嫁”の末
2002.05.20 雪印食品牛肉買い取り申請事業本部、独断で提出か取締役会経ずに社長印
2002.07.24 雪印食品牛肉偽装事件冒頭陳述要旨
2002.08.20 雪印食品事件公判「無罪主張の元専務は敵前逃亡」偽装関与の元部下が証言
2002.01.23 雪印食品の国産牛肉偽装「狂牛病を逆手にとる」また「雪印」に業界怒り
■西宮冷蔵■
兵庫県西宮市西宮浜にある「西宮冷蔵」本社の三階には、問題の牛肉の入った段ボール20箱が積み上げられた。
約30人の報道関係者が集まり、午前9時20分から水谷洋一社長が見。「以前西播磨地区を地盤とする代議士の秘書をしたこともあり、この地区の酪農家が狂病の影響で苦労しているのを目の当たりにしてきた。雪印食品は得意先なので、言われるまま倉庫を詰め替え場所として提供したが、ここで不正が行われようとしていることに怒りを覚えた」と強調。
「焼却されてしまうと事実調査がうやむやになる。今伝えるべきだと考えた」と会見に応じた理由を説明し、「和牛ホルス」と印字された箱をたたいた。
「雪印食品は食中毒事件を起こした雪印乳業の関連会社だが」との質問に、水谷社長は「信用回復の途上なのに、今回のことが発覚すれば致命傷になることがなぜわからないのか。残念だ」と唇をかみ、「阪神大震災の液状化で倉庫の荷物が崩れた時、東京から雪印食品の社員約10人がやってきて、整理を手伝ってくれた。恩義を感じていただけに、裏切られたようでどうしても許せなかった」と話した。
■買い取り団体■
雪印食品からの牛肉を買い取った日本ハム・ソーセージ工業協同組合の瀬川正治理事「ただでさえ肉が売れないのに、今回の騒ぎで消費者がどう反応するのか、危機感が募る一方だ。風評被害が出るとしたら、買い取り側の6団体で対応を話し合う必要がある」と話す。
同組合では11月上旬、雪印食品を含む組合員のハム・ソーセージ加工業者35社から計3600トンを買い上げているが、「昨年10月17日以前に解体された国内産」との規定に合わない場合、補助金が出ず、「買い上げた額で雪印食品に買い戻してもらうことになるだろう」といい、「一つ一つ商品を確認することは不可能。組合員を信用するしかない」としている。
■雪印食品社長陳謝会見■
「このたびは大変なご迷惑をおかけしました」。
東京都中央区の雪印食品本社で午前11時半から始まった会見。吉田升三社長ら役員四人は冒頭、深々と頭を下げた。
吉田社長らは、売れ残った輸入牛肉を国産牛に偽っていた事実を全面的に認め、「ミートセンター長が独断で行った行為。心よりおわび申し上げます」と謝罪。さらに、「農水省や工業協同組合におわびするとともに、申請の修正を速やかに行いたい」として、社内に桜田弘巳専務を委員長とする調査委員会を設け、詳しい事実関係を調べることを明らかにした。
同社によると、不正の情報が初めて寄せられたのは昨年11月。その時点で広瀬正夫・ミート担当部長が調査をしたが、関西ミートセンター長が否定したうえ、帳簿類でも事実を確認できなかったという。
ところが、今月22日夕方、同社に再び同じ情報が入ったため、改めて三人の社員をミートセンターに派遣、事情を聞いたところ、23日未明になってミートセンター長が不正を認めたという。センター長は「在庫が山のようになっていて不安になった。悪い事とは知りながらやってしまった」と話し、センター長の指示で、社員7、8人が不正にかかわったという。
吉田社長は食中毒事件についても触れ、「信頼回復がグループの課題だった。別の会社だが、お客様は同じ『雪印』としてとらえる。また、やり直すしかない」と語った。
一方、雪印食品関西ミートセンターでは、同社関西統括支店の宮坂賢二企画課長が、狂牛病の影響で取引額が前年より2―3割落ち込んでいたと説明。「営業努力はしてきたが、こういうことは論外。名誉ばん回の思いで今日まで頑張ってきたのに、残念で悔しい」と話した。
■「国産」確認手段なし■
国産牛の買い上げは、農水省関連の農畜産業振興事業団が、全国農業協同組合連合会(全農)や日本ハム・ソーセージ工業協同組合など6団体を通じて手続きを行っており、同事業団には、買い上げを希望する業者の「申請書」や保管会社の「在庫証明書」が提出される。
しかし、実際にその牛肉が「国産」であるかどうかは、書類の記載をそのまま信じるしかないという。
事業団は保管されている牛肉の抽出検査もしているが、購入伝票などは調べていなかった。このため、同省は今回の事態を受け、こうしたチェック体制を強化することも検討しているが、ある職員は「伝票も含めてすべて改ざんされていたら、判別するのは不可能」と話している。
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2002.01.23雪印食品が輸入牛肉を国産に偽装狂牛病補償を悪用昨年13・8トン詰め替え
狂牛病発生に伴う国の牛肉買い上げ制度をめぐり、大手食肉会社「雪印食品」(本社・東京都中央区)の関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)が昨年10月、オーストラリアからの輸入牛肉約13・8トンを国産牛肉の箱に詰め替え、業界団体に買い取らせていたことが23日、わかった。
農水省は、同社が買い上げ制度を悪用、売り上げが落ち込んでいる制度対象外の輸入牛肉を国産牛肉に偽装したと見て調査を開始するとともに、買い上げが決まっている全国の他の国産牛肉についても総点検する。県警は詐欺の疑いで捜査を始めた。
雪印食品や関係者によると、同社は昨年秋、オーストラリアから牛肉を輸入、同県西宮市の冷蔵保管会社「西宮冷蔵」の倉庫に預けていた。
昨年10月31日、雪印食品の関西ミートセンター社員7、8人が西宮冷蔵を訪れ、「肉の入れ替え作業をする。立ち入らないでくれ」と断った上で、冷蔵室内で約13・8トン、622ケース分を国産牛肉の箱に詰め替えた。この際、ミートセンター長も立ち会っていたという。
西宮冷蔵は、ミートセンター側の依頼に応じて、国産牛肉としての入庫を示す書類を作っていた。
雪印食品は11月、この肉を国産肉として、業界団体「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」に買い取るように申請し、すでに売買契約が成立。同組合から雪印食品側には、一キロあたり1060円、計約1460万円の代金のうち、約900万円が支払われているという。問題の肉は現在、冷凍庫で保管中。
狂牛病問題で、昨年10月18日に全頭検査が始まったが、それ以前に解体処理された国産牛肉については、国が消費者の不安を抑えるために「牛肉在庫緊急保管対策事業」を打ち出し、日本ハム・ソーセージ工業協同組合など6つの業界団体が、全国で約1万2600百トンを買い上げた。最終的に国が1キロあたり1554円、計約200億円の助成金を業界団体に支払うことになっており、肉の焼却処分も始まっている。
西宮冷蔵の水谷洋一社長は「昨年10月後半、雪印食品側が、政府の狂牛病に関する援護策がまもなく講じられるので相談に乗ってくれと言ってきた。おかしいと思いながらも、お得意さまなので断れなかった」と話している。
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2002.01.24牛肉偽装雪印グループ、なぜ…
「雪印食品」が輸入牛肉を国産牛肉に偽装して業界団体に買い取らせた事件は、国産かどうかの申告を業者任せにした買い上げ制度の“落とし穴”を露呈させた。狂牛病の風評被害の防止を優先させた結果だが、買い上げ事業を行っている団体は「不正申告がないことが前提の制度。業者を信用していたのに」と不信感を隠さない。
雪印グループでは一昨年の「雪印乳業」の食中毒事件に続く不祥事で、グループの企業体質を問う声が改めて上がっている。
●動機
問題の牛肉は、東京の商社が昨年9月から10月にかけて、オーストラリアから大阪・南港に輸入。兵庫県西宮市の冷蔵保管会社「西宮冷蔵」の倉庫に搬入された。雪印食品の関西ミートセンターには、3か月前に契約した約49トン分を卸した。
しかし、9月10日に国内で一例目の狂牛病に感染した牛が出たことから、国内産だけではなく、輸入牛肉についても売り上げが急降下した。
雪印食品関西統括支店の幹部によると、同センターは関西地方のスーパーマーケットや精肉店に、ブロック肉やスライスに加工した肉を卸売りするのが主な販売ルート。昨年4―9月の牛肉の取扱量は輸入肉403トン、国産1359トンで、売上高は26億2400万円と例年並みだった。ところが、狂牛病騒動以降、スーパーマーケットなどから注文のキャンセルが相次ぎ、昨年9―12月の売上高は、前年同期比31%減と大幅に落ち込んだ。
幹部は「この時期、在庫が急激に増えて営業面では非常に厳しい状況になった。売り上げを増やすためには営業努力が必要という雰囲気だった」と振り返る。
業界関係者は、センター長がこうした売り上げ不振のプレッシャーに追い込まれる形で、このころ発表された国産牛肉の買い上げ制度に目をつけ、センターぐるみで輸入牛肉を国産と偽装したとみる。豪州産肉は単価が安く、「倍の値段がする国産として国に買い取らせ、差額分をもうけようという意図があったのではないか」と指摘する農水省職員もいる。
●社長進退に発展か
輸入牛肉の偽装問題は、2000年6月に食中毒事件を起こして経営再建中の親会社、雪印乳業を含めたグループ全体の経営を、再び揺さぶることになりそうだ。相次ぐ不祥事による「雪印ブランド」への消費者の不信は大きく、今後、雪印食品の吉田升三社長の進退問題にも発展しそうだ。
食中毒事件で業績悪化した雪印乳業は2001年9月中間連結決算で経常赤字を計上するなど、いまだ経営不振から抜けきれていない。昨年11月には4―5工場の閉鎖など追加リストラ策を公表したばかりだ。
雪印食品は、1950年に乳業の食肉・缶詰部門を分離してできた。乳業が約65%の株を持ち、歴代社長は乳業出身で人事面でも関係が深い。
雪印乳業の西紘平社長は23日、「食中毒事件を反省し、企業行動憲章を制定して、社員の法令順守についても指導・教育をしたが、雪印食品への徹底が至らなかった」とのコメントを発表したが、今回の問題でグループの信頼回復の道のりは一段と厳しくなった。
一方、今回の偽装の背景には、狂牛病の影響で市場で牛肉がだぶつく中、業界団体が設定した国産牛肉の買い取り価格が、輸入牛肉の売買価格よりも高かったことがある。
スーパーなどに出回っている国産牛肉の平均的な卸売価格(一キロ当たり)は、狂牛病の一頭目が見つかる以前は1200百円前後だったが、現在は400円台と三分の一程度となっている。
これに対し、オーストラリア産の平均的な業者間取引価格は、600円程度で、狂牛病対策による国産牛の買い取り価格は、平均で1114円と輸入牛肉に比べて大幅に高かった。
◆293億「血税なのに」
「断腸の思いで国民の血税を用いたのに……」。会見した武部農相は、「言語道断で憤りを禁じ得ない。犯罪にも等しい倫理にもとる行為だ」と批判した。
問題となった牛肉の買い上げ制度は、食肉牛の全頭検査が始まった10月18日より前に解体処理され、冷蔵倉庫に保管されていた国産牛肉を市場流通させない措置としてなされた。
農水省の集計では、対象の牛肉は全国で1万2626トン。当初は、全国農業協同組合連合会(全農)や日本ハム・ソーセージ工業協同組合など6つの業界団体に、食肉業者などが所有する在庫牛肉を買い取ってもらい、冷凍保管などの費用約92億円だけを同省が農畜産業振興事業団を通じて負担する事業だった。
しかし、自民党や農協団体などの要望もあり、先月になって、国がすべてを買い取り、焼却することが決まった。同省の見積もりでは、買い取り費用約196億円、焼却費用約5億円で、事業の総額は保管費用も合わせて、約293億円に膨らんだ。
雪印食品は11月5日、全国八か所にある計約280トン分の買い取りを日本ハム・ソーセージ工業協同組合に申請。同組合は雪印側に買い取り費用の一部として偽装分の約900万円を含む約2億円を支払った。
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2002.01.24「雪印食品」牛肉偽装問題西宮冷蔵に再三偽装協力を強要
牛肉偽装問題で、詰め替え作業を指示した「雪印食品」関西ミートセンター・菅原哲明センター長が、保管会社「西宮冷蔵」に対し、偽装工作に協力するよう再三にわたって圧力をかけていたことがわかった。一方、兵庫県警は同日も引き続き、菅原センター長から事情聴取。センター長は偽装の事実関係を認めているという。
保管会社によると、昨年10月末ごろ、センター長から「政府の援護策があるので、相談に乗ってほしい」と電話があった後、段ボール箱が運び込まれた。
同31日にはセンター長ら社員9人が訪れ、「検品・詰め替え作業をするが、部外者は立ち入らないでくれ」と念押しし、極秘で作業が行われたという。センター長からは「指示通り動いてくれ」と強い口調で言われ、保管会社社長は「特殊な事情があるのだろう」と判断した。しかし、空き箱の処分を依頼されたり、「国産を仕入れたことにしてほしい」と、つじつま合わせの入出荷伝票を作成させられたりなど、要求がエスカレートしたという。
一方、同ミートセンターは24日の記者会見で、国産と偽装したオーストラリア産牛肉の買い付け価格が一キロ600―700円だったことを明らかにした。国の買い付け価格は一キロあたり1114千百十四円で、同社は偽装によって、狂牛病騒ぎでだぶついていた在庫を処分できたうえ、約400―500円の利ざやを得ていたことになる。
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2002.01.24雪印食品の偽装問題北陸雪印ハムが表示シール偽造に協力虚偽「加工日」記載
関西ミートセンターからの依頼で、「北陸雪印ハム」(石川県小松市)が、国内産と偽って豪州産の輸入牛肉を詰め替えた箱に張るシールを偽造していたことが分かった。同社の羽広隆夫社長が同日午前、関与を認め、謝罪した。
偽装発覚後、シールが同社の製造と分かり、羽広社長が食肉担当の食肉部長に問いあわせたところ、さかのぼった日付などを印字したシールを百数十枚を作成し、同センターに送ったことを認めたという。
昨年10月下旬、関西ミートセンターの食肉仕入れ担当者から「シールが汚れたので対応してくれ」などと数回、強い要請があり、食肉部長は、管轄する業務部長や社長に報告せずに同じ部門の係長と協議し、数日後に送っていた。
シールには、肉の部位、加工日、品質保持期限、重量などが記載されるが、加工月日と品質保持期限をそれぞれ「9月5日」「10月4日」と印字し、買い取り制度の対象となるようにしていたという。
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02.01.24雪印食品の国産牛偽装昨年11月に不正情報、ずさん調査伝票を点検せず
◆指示のセンター長聴取
「雪印食品」の関西ミートセンターが、オーストラリア産の牛肉を国内産と偽って業界団体に買い取らせていた問題で、兵庫県警は同センター長から事情聴取した。
昨年11月、同センターでの偽装工作の情報を入手した同社が内部調査を行った際、保管会社作成の牛肉の入出荷伝票を全くチェックしないまま調査を打ち切っていたことも判明。
伝票は輸入肉の出荷先が空欄のうえ、国内産がニセの入荷元から搬入されたことになるなど極めて不自然な内容で、こうした伝票の確認を怠ったずさんな社内調査が偽装の発覚を遅らせた形だ。
詐欺容疑などで捜査に乗り出した兵庫県警はこの日、問題の牛肉が保管されていた「西宮冷蔵」から伝票などの任意提出を受けたという。さらに、一連の偽装工作にかかわった社員はセンター長を含む9人とされている。
雪印食品によると、昨年11月上旬、関西在住という男性から本社に「関西ミートセンターで輸入牛を国産として扱っているのではないか」との情報が寄せられた。このため、本社ミート担当部長が日帰りで、同センターに出張。食肉の売買などをまとめた「月報」と呼ばれる帳簿類を調べたが、在庫量と月報の数字に矛盾がないことやセンター長が不正情報について否定したことなどから、西宮冷蔵には足を運ばず、入荷元や出荷先への追跡調査も行わなかったという。
ところが西宮冷蔵には、この直前に同センター側からの「オーストラリア産の代わりに国内産を仕入れたことにしたい」という依頼で、つじつまを合わせた入出荷伝票が残されていた。
オーストラリア産の牛肉を出荷したとする伝票にはあて名がなく、新たな国産肉の入荷元として関連会社の「北陸雪印ハム」などを記載。空欄の理由を西宮冷蔵に尋ねたり、北陸雪印ハムに出荷したかどうかを問い合わせたりすれば、架空の伝票とわかったはずだった。
同社は「調査で発見すべき不正を見抜くことができなかった。おざなりだったと言われても仕方がない」としている。
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02.01.25雪印食品の牛肉偽装“白紙”シール悪用か関西ミートセンターが常時保管
関西ミートセンターが、雪印食品子会社「北陸雪印ハム」の“白紙”のシールをふだんから保管していたことが24日、雪印食品の社内調査でわかった。こうしたシールは、小分けする場合などのために用意されていたが、加工日は空欄のままだったといい、同社では、今回の偽装に悪用された可能性があるとみて、調べている。
調査によると、“白紙”シールは、肉の部位だけが印字され、加工日や重量は空欄のままだった。ミートセンターがケースの肉を小分けして別の箱に移し替えたり、シールの印刷が不鮮明になったりした時のために北陸雪印ハムから受け取り、使っていた。しかし、必要以上の枚数を受け取り、小分けしても大量に余るケースも多かったという。
今回の偽装問題では、同センターが北陸雪印ハムに作製を依頼して受け取った百数十枚と、奈良県内の食肉製造加工業者からの数十枚のシールが、使われた疑いが強まっている。さらに、偽装ケースは622箱あり、雪印食品は、同センターが常時保管していた同ハムの“白紙”シールも偽装に流用した可能性があるとしている。
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02.01.25雪印食品に牛肉事業の自粛指導農水省がきょう午後通達へ
雪印食品による牛肉偽装事件で、農水省は、同社が扱う牛肉の加工、販売、輸入など牛肉に関するすべての業務の自粛を求める行政指導を同日午後、同社に通達することを決めた。自粛期間は「同社の再発防止策が徹底されるまで当分の間」としている。
同省は、今回の事態を「国民の血税を使った狂牛病対策を逆手に取った裏切り行為」と見ており、異例の厳しい措置を決めた。同社は1950年、雪印の畜肉加工、瓶缶詰部門として雪印乳業から独立。食肉のほか、ハム、ソーセージ、レトルト食品、ジャム類などを製造、販売している。
同社の2000年度の売り上げは約903億円。このうち、肉加工品部門と食肉部門の売り上げが約86%を占めており、同社の経営に大きな影響を与えることになりそうだ。
同社広報室は「まだ、内容を把握していないので、コメントできない」と話している。
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02.01.25雪印、もう信用できん国産牛偽装で苦情殺到社員おわび行脚、その場で返品も
国産牛肉偽装問題で、雪印食品本社などに、消費者から連日、ふだんの一か月分にあたる100件以上の苦情が殺到。関東工場(埼玉県春日部市)の一角にある「お客様相談室」。ふだんなら、5人の社員が消費者からのフリーダイヤルに応対しているが、ほとんどは問い合わせで、苦情は数えるほど。一か月でも100件程度しかないという。
ところが、今回の問題の発覚で、相談室は絶え間ない電話のベルにさらされている。「報道は事実なのか」。問題が報道された23日は朝から午後11時までに約100件の苦情が相次いだ。急きょ、社員を増やしたが、24日も午後10時半までに約150件にのぼった。
◆ハムなど減産
雪印食品デリカハム・ミート事業本部は、同社製品の小売店からの撤去・返品が相次いでいることから24日、国内四工場で、ハムやソーセージなどの生産調整を始めた。両品目は、同社の売上額の四割を占める主力製品で、同社は「経営への影響は避けられそうもない」としている。
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02.01.25雪印食品の国産牛偽装詰め替えケース、簡易な梱包検査対象外と予想?
雪印食品の関西ミートセンターの社員らがオーストラリア産牛肉を詰め替えたケースは、粘着テープが張られただけの簡易な梱包だったことがわかった。国産牛肉は通常、頑丈なベルト状の合成樹脂で十文字に梱包されており、食肉販売関係者らは「一目で異常に気づかれる」と指摘。ミートセンター側が国産牛買い取り制度での検査対象になる可能性が低いと予想、ずさんな梱包ですませたとみられる。
関係者によると、菅原哲明センター長らは昨年10月31日、西宮市の西宮冷蔵の冷蔵室で、輸入牛肉を国産用の622ケースに詰め替える作業を行った。移し替えられたケースは、粘着テープがケースの上ぶた部分に一、二枚ずつ張ってとめてあっただけで、テープの一部がめくれ上がったり、ケースの上ぶたが浮いたりしているものもあった。
昨年10月26日から国産牛買い取りがスタート。全国259か所に保管された国産肉が約1万2600トンと大量に上ったため、農畜産業振興事業団による抽出検査は31か所に過ぎず、西宮冷蔵も検査対象から外れた。
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2002.01.26雪印食品の牛肉偽装北陸雪印ハムが不正知りつつシール作製
◆食肉部長「強い要請、断れず」
雪印食品による国産牛肉偽装問題で、同社関西ミートセンターから依頼を受けて偽造シールを作製した北陸雪印ハム(石川県小松市)の食肉部長に、当初から不正の認識があったことがわかった。また、輸入肉の詰め替え作業の前日にファクスで指示された「加工日」は、同社の定休日だった。
同社の羽広隆夫社長の説明によると、昨年10月19日と30日の2回、関西ミートセンターの仕入れ担当者から「社長には内密でなんとか作ってくれないか」などとシール作製を要請された際、食肉部長は「何らかの商品に張るだろうと分かっていた」と、シールが不正使用されることを認識していたという。
部長は「強い要請だったので、断りきれなかった」と話し、「『シールが汚れたので対応してくれ』と要請された」というこれまでの説明を一転させた。
また、詰め替え作業が行われた前日に当たる30日、同センターから、「ホルス外モモ」など部位四種類、計百数十通りの重量が詳細に書かれたファクスが届き、「必ず30日中に送ってくれ」と指示され、宅配便で送っていた。日付は「加工日9月5日、品質保持期限10月4日」の一種類だったが、「9月5日」は水曜日で、同社の定休日に当たり、実際には操業していなかった。
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2002.01.30「本社」と「関西」の牛肉偽装指示雪印食品本社課長が供述会社ぐるみ濃厚
雪印食品の本社ミート営業調達部の担当課長が二十九日、兵庫県警捜査二課の調べに対し、「本社の営業グループと関西ミートセンターの偽装は自分が指示した」と供述した。
同部は国産牛の買い取り制度で、同社の買い取り分を集約、業界団体への申請も担当していた。県警は、関東ミートセンター(埼玉県)の偽装工作分も含め、担当課長が指示した可能性が高いとみている。一連の国産牛肉偽装事件は会社ぐるみの犯行の疑いが濃厚になった。
調べでは、ミート営業調達部は、同部営業グループと関西、関東両ミートセンターなど全国六か所の食肉部門を統括する部署。担当課長は、同部で営業を仕切る立場にあり、前の関西ミートセンター長。
同部では、社の買い取り分を集約し、昨年11月6日に業界団体「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」に申請していた。
関西ミートセンターの菅原哲明・センター長は、これまでの調べに対し、「狂牛病が発覚して以来、牛肉の在庫が増えたので、オーストラリア産牛肉を国産と偽って国に買い取ってもらうことを、自分で思い付いた」と供述。
この日の同社の記者会見でも、両センターなどが単独で行ったもので、組織的に協議した事実はなかったとし、本社の関与は否定した。
本社と関東ミートセンターでの国産牛肉偽装工作が明らかになったことで、事件は、兵庫県警と警視庁、埼玉県警との合同捜査になる公算が大きくなった。
◆関西センターの国産牛水増しシール、用紙ごと偽造施設内で印字、作成?
雪印食品関西ミートセンターの社員らが昨年十一月、水増し請求分の穴埋めのため、1・4トン分の輸入肉を国産牛肉に偽装していた問題で、86箱に張られていたシールすべてが、用紙ごと偽造されていたことがわかった。
シールはミートセンターが加工肉の箱詰めに使用しているのと同じデザインで、センター内で印字、作成された疑いが強い。これまで判明したシールはすべて、虚偽の日付や部位などを取引先に指定して作らせていたが、シールそのものの偽造が確認されたのは初めて。問題のシールには発行元として熊本県内の会社名が記されているが、同社は3年前、神戸市内にある食肉加工会社の熊本工場となった。記載された電話番号も工場とは無関係だという。
さらに、このシールは、同センターで使っているものと比べ、会社名と線の色が違うだけで、品名や加工年月日、重量などを記入する欄のデザインや大きさがまったく同じになっている。
センターが偽装国産牛を詰め替えた際には、「北陸雪印ハム」などの取引先に、部位や重量などを細かく指定して印字させたシールを取り寄せていた。
偽装牛肉を保管していた「西宮冷蔵」によると、問題の偽造シールが張られた牛肉は、以前から大量に入荷されていたといい、同センターが恒常的にこうしたシールを使用していた疑いもある。
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02.01.31「牛肉偽装、以前から」雪印食品関西センター長が供述前任者時代から常習化
雪印食品の国産牛肉偽装事件で、菅原哲明・関西ミートセンター長が兵庫県警の事情聴取に対し、「以前から輸入牛肉を国産と偽って出荷することがあった」と、偽装が日常化していたことを認める供述をしていることが30日、わかった。県警は数年前からの悪習が組織ぐるみの犯行につながったのではないかとみている。
菅原センター長は、普段から輸入牛肉を国産として販売していたことを認めたうえで、「これまで発覚することはなかったので、今回も大丈夫だと思っていた」と言い、偽装が始まった時期については「自分が着任する前からあったと思う」と供述している。県警は、菅原センター長に今回の偽装を指示したとされる本社ミート営業調達部の営業グループ課長がセンター長だった時代から偽装が繰り返されていたとみている。
輸入牛肉約3・5トンを国産と偽っていた関東ミートセンターは、この肉の食肉処理を依頼した千葉県松戸市の取引業者に加工日の改ざんも指示していたことが30日わかった。この業者によると、同センター営業二課から「ひき肉の原料に使うので、肉を加工してほしい」と電話で依頼があり、11月1、2日に計約3・7トンの米国産牛肉が運び込まれた。
業者は、肉のかたまりを約一キロずつの小片に加工し、段ボール箱に詰め直した。その際、箱に張るラベルの加工日について、同センターから8月初めにするように指示されたという。
業者が「なぜそういうことをするのか」と聞いたが、雪印側は「そういうことでやってくれ」と理由を説明しなかったという。
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02.01.31雪印食品の国産牛肉偽装関西センター長が会議で指示ミート事業廃止恐れ
雪印食品関西ミートセンターが、輸入牛肉を国産と偽装する数日前、菅原哲明センター長が営業会議で、正式に詰め替えを部下に指示していたことが30日、同社の社内調査でわかった。
狂牛病の発生による業績の悪化で、センター長が「ミート事業が廃止されるのではないか」という危機感を抱いたことが偽装工作に走った原因だったという。同社はこうした内容を経過報告書にまとめ、同日、兵庫県に提出した。
雪印食品によると、同センターでは昨年九月以降、国内で初めて狂牛病に感染した牛が確認されたことや量販店の倒産などで業績が悪化。輸入牛肉についても過剰在庫となっていた。
こうしたことから、菅原センター長は、10月26、7日ごろに開かれたミート営業課会議で、部下たちに対して、同月31日に保管会社でオーストラリア産牛肉を国産用の箱に詰め替えることを具体的に指示したという。業績の不振に悩むセンター長は「ミート事業からの撤退もあり得る」との不安感を持っていたという。
また、国産牛肉用の箱に張った偽造シールは、北陸雪印ハムと奈良県内の食肉加工業者に再発行を依頼。それぞれ加工日や保持期限などを指定して約350枚ずつを送らせており、詰め替え用の箱も事前に700個を用意していた。
兵庫県生活衛生課は「消費者への流通を前提とした行為ではなく、食品衛生法上の違反や処分は問いにくい」としているが、恒常的な国産牛肉への偽装や、輸入豚肉についても同様に販売していた疑いが出たことから、新たに同センターの食肉リストなどを求めた。
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2002.01.31雪印食品の牛肉偽装事件本社部長「詰め替えを黙認」関西分も供述
雪印食品の国産牛肉偽装事件で、社内調査で「本社の偽装分だけしか知らなかった」としていた本社ミート営業調達部の部長が、実際には関西ミートセンターの偽装工作についても「知っていて黙認した」と、兵庫県警捜査二課の調べに対して供述していることがわかった。
この部長は、農水省の国産牛肉買い取り事業について、同社の最終決裁を担当しており、県警は、この供述を重視。偽装を知った時期がポイントとみて特定を急いでいる。
調べや雪印食品の調査によると、本社ミート営業調達部は、社内の買い取り分を集約し、業界団体への買い取り申請手続きをする業務を担当。
関西ミートセンターでは昨年10月31日、輸入牛肉を保管していた「西宮冷蔵」で、約12・4トンを国産牛の箱に詰め替えて申請。本社分は昨年11月二日、輸入牛肉約12・6トンを都内から北海道の食肉加工会社に運び、細かくして詰め直し、国産品として申請した。
この時、同部を通じて提出した書類によって業界団体から、買い取り代金計約2100万円を受け取った。
これらの行為について、29日に公表された社内調査で、部長は「偽装の前か後かは定かではないが、本社分は耳に入った。しかし、黙認した。関西、関東ミートセンターの分は知らなかった」と答えた。
ところが、社内調査後に行われた県警の事情聴取には「関西ミートセンターの偽装工作も知っていたが黙認した」と供述した。
一方、この部長の部下の担当課長は、県警の調べに対し、「営業グループと関西ミートセンターの偽装工作は自分が指示した」と供述している。
県警は、この間の事情と部長の黙認との関連を詳しく調べ、偽装工作の解明を進める。
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02.02.01雪印食品の偽装関与の部長、内部調査を担当
雪印食品の本社ミート営業調達部による牛肉12・6トンの偽装に、本社の部長が関与しながら、昨年11月に関西ミートセンターの偽装情報が本社に寄せられた際、同社はこの部長に内部調査を担当させていたことがわかった。
同社によると、情報が提供された後の昨年11月末、本社デリカハム・ミート事業本部長付の部長が、兵庫県伊丹市の同センターへ出向き、センター長から事情を聞くなどして、本社に不正は見つからなかったと報告。先月、偽装事件が発覚すると、同部長は内部調査で偽装を見逃したことについて、「力不足だった」「部下のミートセンター長を信用してしまった」などと話していた。
ところが、同社調査委員会の調査で、この部長自身が昨年11月初めのミート営業調達部による牛肉偽装で、肉の発送にかかわっていたことが判明。関西ミートセンターでの内部調査が実際には行われていなかった可能性も出てきた。同社広報室は「部長は調査目的で関西ミートセンターへ行った。当時、部長が偽装に関与していたことは会社としては知らなかった」としている。
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02.02.01雪印食品牛肉偽装前センター長を告発、詐欺容疑で
農水省は、同社関西ミートセンターの前センター長を詐欺容疑で刑事告発した。
同省などの調査では同センターは昨年十月末と十一月中旬の二回に分け、同県西宮市の冷蔵保管会社「西宮冷蔵」の倉庫に保管していたオーストラリア産牛肉約十三・八トンを国産牛肉の箱に詰め替え、狂牛病対策として国が打ち出した肉の買い上げ制度を悪用、業界団体の「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」に買い取らせた疑いが持たれている。同組合は昨年11月、約960円を支払った。
さらに、社内の調査委員会による内部調査で、牛肉の偽装は本社のミート営業調達部営業グループと、埼玉県春日部市の関東ミートセンターでも行われていたことが判明、偽装した牛肉は関西ミートセンターの偽装分と合わせて約30トンに上り、同社がだまし取った金額は計約2100万円にのぼっている。
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002.02.02牛肉偽装事件雪印食品関西ミート歴代3センター長が関与シール偽造、3年超
雪印食品の牛肉偽装事件で、発端となった関西ミートセンターの偽装工作を共謀して行ったとされる前本社営業調達部長ら3人は、連続して同センター長を務めていたことがわかった。
また、同センターが3年以上前から国産牛肉のシールを偽造して品質保持期限を偽るなどしていたことが判明、兵庫県は、食品衛生法違反で営業禁止処分にした。関東ミートセンターでも二人のセンター長経験者による同様の偽装工作の疑いが出ている。兵庫県警などは、関西で常態化した偽装工作が人事などを通して組織的に広がった可能性があるとみて、捜査を進めている。
同社の調査委員会の調査では、輸入牛肉を国産と偽って国の買い取り制度に申請していたのは、本社営業調達部営業グループと関東ミートセンター、関西ミートセンターの3か所。このうち関西では、輸入牛肉だけでなく、以前から国産牛肉の産地について虚偽表示していたことなども、農水省の調べで判明した。
また新たに関西ミートセンターがすでに廃業している熊本県内の食品加工会社の社名を使ったシールを大量に偽造し、3年以上も前から品質保持期限を10日間延ばしたりする偽装を続けていたことが、兵庫県の調査でわかった。県は「恒常的な偽装」と断定、営業禁止の処分に踏み切った。一連の偽装事件での行政処分は全国で初めて。
一方、兵庫県警などによると、同センターでは、輸入牛肉約13・8トンを国産牛に偽装するよう指示していた前センター長に対し、ミート営業調達部の前営業グループ課長が本社から指示を出していたが、この前課長も、1997年2月までは同センター長を務めていた。
牛肉買い上げ制度への申請を一括して本社で担当し、同センターでの偽装を知りながら黙認していた前ミート営業調達部長も、97年春から99年夏まで同センター長だった。その後任に前センター長が就いた。
同県警が共謀したとする事件の中心的な人物三人は、三代連続で同センター長を務めたことになる。
同社の内部調査では、ミート営業調達部でも輸入牛肉12・6トンについて偽装工作が行われ、前営業グループ課長が、デリカハム・ミート事業本部長付の前部長とともに、北海道の関連会社への肉の搬送などを指示していたことがわかっている。関係者によると、この前部長は98年から昨年3月まで関東ミートセンタ長を務め、当時から同社の食肉部門全体を実質的に仕切っていたといわれる。
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02.02.02雪印食品一斉捜索広報がおわびのコメント
強制捜査を受けて、雪印食品広報室は「事実を厳粛に受け止め、捜査には全面的に協力いたします。全国のお客様に深くおわび申し上げます」とのコメントを出した。
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02.02.06「ブランド守りたい」雪印乳業の西社長らが会見
雪印乳業の西紘平社長ら経営陣の記者会見の主な一問一答は次の通り。
――親会社として雪印食品をどうするのか。
「市場の『清算すべきだ』との声を厳しく受け止めている。雪印食品が一週間後に再建計画を提出するので互いに協議して方向を決めたい。ただ、状況は非常に厳しいと感じている」
――雪印乳業の資本提携先の出資比率は。
「5%とか10%(という小さな数字)ではない。比率は交渉の中で整理したい」
――雪印乳業の牛乳事業の抜本的な見直し策は。
「他企業との再編・統合などを考えないといけない。全国に生産拠点があり、地域によってメリットのある提携を考えたい」(竹内良種専務)
――雪印乳業の社名と雪印ブランドは存続するのか。
「社名とブランドを是が非でも守り続けていきたいが、個々の商品によっては雪印ブランドではなくなるかもしれない」
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2002.05.11雪印食品牛肉偽装事件関与、さらに14人詰め替えなど書類送検視野に捜査
雪印食品の牛肉偽装事件で、本社と関西、関東両ミートセンターでの偽装工作にかかわった社員は計19人に上ることがわかった。
元本社ミート営業調達部長の畠山茂容疑者ら5人は逮捕されたが、捜査本部はさらに関与した社員がいなかったか捜査するとともに、ほかの14人について、共謀の度合いが強ければ詐欺容疑で書類送検する。
調べなどでは、かかわったのは本社が7人、関西ミートセンターが8人、関東ミートセンターが4人。
本社では元ミート営業調達部営業グループ課長の杉山静夫容疑者が偽装を提案し、畠山容疑者と元デリカハム・ミート事業本部長付部長の広瀬正夫容疑者に相談。昨年11月3日、北海道内の加工会社で計12・6トンを偽装した際、出張した社員2人と現地駐在員が立ち会った。また、偽装を知りながら本社分の買い取り申請にかかわった社員も1人いた。
一方、関西ミートセンターでは昨年10月31日、兵庫県西宮市内の倉庫会社で、元センター長の菅原哲明容疑者に指示された社員7人が詰め替え作業などを行った。うち5人は11月14日にも同様の作業をした。
関東ミートセンターでは元センター長の田崎祐輔容疑者が偽装を計画。同センターの3人の課長に相談、千葉県内の取引先で昨年11月2日から3日間で3・5トンを加工。現場にはこのうちの課長1人がいた。
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02.05.14雪印食品事件畠山容疑者「社外からの偽装指摘、元専務に報告」社内調査せず
雪印食品(解散)の牛肉偽装事件で、詐欺容疑で逮捕された元本社ミート営業調達部長の畠山茂容疑者が、兵庫県警などの合同捜査本部の調べに「社外から関西ミートセンターでの偽装の指摘を受けたことを、12月初めに桜田・元専務に報告した」と供述していることが、わかった。
経営陣は偽装工作を今年1月末に発覚するまで把握していなかったとしていたが、食肉部門の統括責任者だった桜田弘巳・元専務も報告を受けたことを認めているという。この時点で社内調査を実施しておれば、事件を未然に防げた可能性もあり、経営陣の道義的責任が問われる。
調べでは、関西ミートセンターでの偽装は、昨年10月31日と11月14日の二回にわたり、元同センター長の菅原哲明容疑者の指示を受けた社員らが同県西宮市内の倉庫会社で計13・8トンの牛肉を詰め替えた。
ところが、社外から同センターに「輸入牛肉を国産に偽装しているのでは」とする問い合わせがあったため菅原容疑者が本社に報告。その直後、畠山容疑者が桜田・元専務に「社外から偽装について問い合わせを受けた。部下はやっていないと言っている」という内容を伝えた。
畠山容疑者の報告はその後、桜田・元専務を通じてトップの吉田升三・元社長に伝わっていた可能性がある。しかし、同社は詳しい社内調査をしないまま、11月5日に行った国のBSEの買い取り制度への申請を取り下げることもなく、今年1月7日、「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」から牛肉計280トン分の買い取り額の一部約1億9500万円を受け取っていた。
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02.05.19雪印食品元専務ら逮捕牛肉偽装、上層部やはり関与部下に“責任転嫁”の末
元専務の桜田弘巳と元常務関東統括支店長の井上正躬両容疑者の逮捕で「組織的な不正工作はない」とした社内調査委員会による報告の内容も覆った。
今年1月28日、雪印食品は国産牛肉の産地偽装を認めた。会見後の深夜、本社ビル裏口から人目を避けるように出てきた桜田容疑者。
「全く寝耳に水だった。食品を作り、売る商売は信用が第一。雪印乳業の食中毒事件後、社員にはいやと言うほど話してきたのだが……。一握りの社員の行為のために、伝統ある会社がなくなることがあってはならない」と話し、一部社員に“責任転嫁”した。
これに先立つ会見でも桜田容疑者は「本人たちが独自に行った」と発言。井上容疑者も「会社を挙げて、あるいは上司が指示することがあってはならない」と語っていた。
その後、関西ミートセンターだけでなく、本社や関東ミートセンターでの偽装も明らかになったが、翌29日の社内調査委員会は「社長以下、役員の関与はなかった」と結論付けた。
調査委のメンバーだった元役員は「少なくとも役員の関与はないと考えていた。委員会では具体的に調査がどのように進められていたのか、私自身、十分把握していなかった」と釈明した。
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02.05.20雪印食品牛肉買い取り申請事業本部、独断で提出か取締役会経ずに社長印
「雪印食品」の国産牛肉偽装事件で、元本社ミート営業調達部長の畠山茂容疑者らが、農水省が実施した国産牛肉買い取り事業への申請にあたり、取締役会の決裁を受けずに、業界団体への申請書類に社長印を押していたことがわかった。
合同捜査本部は、畠山容疑者が直属の上司だったデリカハム・ミート事業本部長の元専務、桜田弘巳容疑者らと共謀し、事業本部単独で申請したとの見方を強めている。
調べや関係者によると、雪印食品は昨年11月、農水省の国産牛肉買い取り事業で関東、関西ミートセンター、本社ミート営業調達部の偽装した輸入牛肉約30トンを含む約280トンを業界団体「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」に買い取り申請した。
この申請書類を取りまとめたのは畠山容疑者で、業界団体と交わした契約書類には社長印が押してあった。しかし取締役会には申請量と売却金額だけしか報告されておらず、偽装発覚後に発足した社内調査委員会も今年1月末、「取締役会で決裁された事実はなかった」と発表していた
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2002.07.24雪印食品牛肉偽装事件冒頭陳述要旨
《犯行の経緯》
平成13年9月10日、農林水産省がBSEに感染したと疑われる国産牛が発見された旨を公表したため、雪印食品では、国産牛肉の販売が低迷し、消費者が輸入牛肉についても買い控えをするようになったこともあり、国産、輸入のいずれも販売量が低下した。
ことに輸入牛肉の仕入れは1―2か月先を見込んで発注していたため、発注後に販売のめどが立たなくなっても仕入れざるを得なかったことから、食肉販売部門の抱える輸入牛肉の在庫量は増加の一途をたどった。販売見込みも立たず、各ミート事業部門では処分に苦慮していた。
同年10月15日、本社で、ミートセンター長会議が開催され、菅原哲明・関西ミートセンター長及び田崎祐輔・関東ミートセンター長らのほか、本社から広瀬正夫・デリカハム・ミー卜事業本部本部長付部長、畠山茂・ミー卜営業調達部長及び杉山静夫・ミー卜営業調達部営業グループ課長らが出席した。
同会議では、各ミートセンターが保管・管理する牛肉の在庫量や販売見通しなどが報告されたが、いずれも悲観的な内容で、牛肉の評価損や販売損が多額になると見込まれ、役員会に上程し全社的な対応を求める意見が出た。同会議の状況は、翌日ごろには、畠山からミー卜事業最高責任者のデリカハム・ミー卜事業本部長であった桜田弘巳専務に報告されたが、役員会などの場で、損害についての具体的な対応策が検討されることはなかった。
同年十月中旬以降、業者間で、国が全頭検査前にと畜処理された国産牛肉を買い上げる制度の実施を前向きに検討しているとの情報が出回り、安価な経産牛を買いあさって国に買い上げさせようとする業者や、不良在庫の輸入牛肉を買い上げさせようとたくらむ業者がいるなどのうわさが広まった。広瀬、畠山、杉山、菅原、田崎も、そのようなうわさを同僚及び取引先などから聞き及んでいた。
《共謀関係》
十月二十六日午前、雪印食品本社で、桜田及び関東統括支店長であった井上正躬常務らの出席する常勤取締役会が開催され、畠山は、国産牛買い上げ事業に関しては安価な経産牛を買い集めて買い上げさせようとしたり、対象外の輸入牛肉をまぜ込もうとする業者もいるといううわさが絶えないことなどを報告した。
この報告に対して、役員の誰からも「うわさのようなことは、雪印食品では行うな」との旨の指示は一切出されなかった。
同日午後、杉山は、広瀬及び畠山に対し、「営業グループでは在庫の輸入牛肉の処理に頭を悩ませており、これを本件事業に回したい」との旨を話した。これに対し、広瀬は「他社もやっているなら、うちだけやらないのは損だ」などと言って賛同した。
畠山は、「検査があるからばれるのではないか」などと不安を口にしたものの、杉山から「検査は甘いでしょうから」などと言われると、「そうだな」と言って納得した。
畠山は、杉山らとの話を終えた後、桜田の部屋を訪ね、前日の日本ハム・ソーセージ工業協同組合(ハム・ソー組合)での第一回説明会の内容をまとめた文書に基づき、「本件事業の概要が決まり、各支店の在庫調査をしてハム・ソー組合に申込予定量を届け出ることになっています」「どうなるか分かりませんが、よそがやるくらいのことはうちもやることになると思います」などと報告した。桜田は、「事業への参加は構わない。やり方もそっちにまかせる」などと言った。
畠山は、桜田からこのような返答を得たことから、本件犯行に向けた決意を固めた。
杉山は、再度、広瀬及び畠山に対して、輸入牛肉を本件事業で買い上げさせることについての承諾を求め、あわせて輸入牛肉の国産牛肉への偽装工作には西宮冷蔵を使うつもりであるとの考えを示し、二人から承諾を得た。
そして、部下を集め、「買い上げ事業に関し、西宮冷蔵で輸入牛肉を国産牛肉に偽装する。関西ミートセンターの菅原センター長の返事待ちだが、偽装する輸入牛肉をリストアッブしておけ」などと指示した。
一方、杉山からミート営業調達部の偽装工作に西宮冷蔵を使用したいとの要請を受けた菅原は、関西ミートセンターにおいても輸入牛肉を国産牛肉に偽装して本件事業で買い上げさせ、不良在庫を減らしたいと考え、同日夜、部下を集め、本件事業の概要を説明した上で、「輸入牛肉を国産牛肉ということにして本件事業に入れる。
ばれたら大変なことになるが、すべての責任は私が取る」などと言って関西ミートセンターが保管・管理する輸入牛肉を国産牛肉に偽装して本件事業で買い上げさせることに協力するように指示した。
同月三十一日、本社では、牛肉の偽装場所として、雪印乳業の子会社で広瀬が非常勤取締役をしていた北海道茅部郡の道南雪印食肉を利用することに決めた。
また、同日、関東ミートセンターでは、田崎が、部下に、輸入牛肉を国産牛肉に偽装するための工作を行うように指示し、千葉県松戸市内の取引先を偽装場所に利用することを決めた。
桜田は、同月三十日、畠山から本件事業について、「枠を取り合い、安い肉や輸入肉を買い上げに入れる動きもあります。当社も他社に後れを取らないよう、いろいろと他社並みにはやろうと思います。この際、万難を排してやります。そうしないと立ちゆきません」などと、他社並みにやらなければ、会社として立ち行かないことなどの報告を受けた。
桜田は、報告を黙ってうなずきながら聞くと、畠山に対し、「よそも色々やっているようだな。そういうことなら損をしないように、そっちで考えて、いいようにやってくれ。とにかく損はしないようにやれ」などと言った。
畠山は、桜田から本件犯行を実行するようにという指示が出されたものと認識した。
井上は、11月5日、田崎から、本件事業において関東ミートセンターが買い上げ申請する牛肉の重量等についての最終報告を受け、その際、「原価を下げて利益を出せるように、経産牛を新たに十トンほど購入しました。また、輸入牛肉をいたずらして、三トンちょっと入れました」などと言われ、本件事業の対象外である輸入牛肉についても本件事業で買い上げさせる考えであることを知り、「大丈夫なのか」と尋ねたところ、田崎は、「大丈夫です」と答えた。
そこで井上は「分かった、任せる。それでやってくれ」などと言い、輸入牛肉を国産牛肉と偽ってハム・ソー組合に売却することを指示了解した。
《偽装工作の実行》
ミート営業調達部では、同月1日、国産牛肉に偽装する輸入牛肉約1万2600百キロ・グラムを、保管中の倉庫から出庫し、同月2日、道南雪印に国産牛肉として入庫させ、3日、道南雪印において、取引先社員らが、輸入牛肉を国産牛肉の牛正肉に見せかける加工をして詰め替え作業を行った。
関西ミートセンターでは10月29日、菅原は、部下従業員に対し、関西ミートセンターの定休日である同月三十一日の水曜日に西宮冷蔵で輸入牛肉の詰め替え作業を行う旨指示し、その当日、西宮冷蔵において、部下従業員とともに、輸入牛肉を国産牛肉用の箱に詰め替えた。
関東ミートセンターでは、11月1日及び2日に、倉庫に保管中の輸入牛肉約3667キロ・グラムを出庫し、同日から4日にかけ、輸入牛肉を国産牛肉の牛正肉に見せかける加工をして偽装工作を行った。
《発覚後の状況》
平成14年1月22日深夜、桜田は毎日新聞社の記者から、翌日朝刊に関西ミートセンターでの牛肉偽装工作の件を掲載するとの連絡を受けたことから、広瀬に電話をかけ「明日の朝刊に載せると言っている。もうだめだ。もう守れない」などと言った。
広瀬は菅原に電話をかけ、その際、菅原は、本社は関西ミートセンターでの牛肉偽装工作について何も知らなかったことにしておかなければ大事になると考え、広瀬に「独断でしたことにする」と伝えた。
これを受け、広瀬が桜田に電話をして、「菅原は『独断でしたことにする』と言っています」と伝えたところ、桜田は「独断でいいんだな」と言い、広瀬は「はい」と答えた。その後、菅原が桜田に電話をかけたところ、桜田は「何でばれたんだ。これで会社がつぶれるぞ」などと一方的に言って電話を切った。
同月23日、毎日新聞と朝日新聞に記事が掲載されたことを受け、雪印食品では記者会見をすることにしたが、これに先立って桜田は、広瀬に対し、「今回の件は菅原の独断ということにする。調査をしたかどうかを聞かれたら、調査には行ったと答えるように」などと指示した。
そして、同日の記者会見の場で桜田及び広瀬は記者からの質問に答え、「今回のことは関西ミートセンター長の独断である」「調査はしたが分からなかった」などとうその説明をした。
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002.08.20雪印食品事件公判「無罪主張の元専務は敵前逃亡」偽装関与の元部下が証言
国のBSE対策の買い取り事業を悪用し、業界団体から約一億九千五百万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元専務の桜田弘巳、元常務で関東統括支店長の井上正躬両被告の第二回公判が神戸地裁であり、検察側証人尋問で、部下の元本社ミート営業調達部長の畠山茂被告は「桜田被告が止めていたら偽装工作はやらなかった」などと、桜田被告らの関与を証言した。
畠山被告は「偽装が発覚した後、桜田被告に『申し訳ありません』と述べると、『お前のお陰で首になるわ』と専務室で言われた」といい、部下の独断の犯行として無罪を主張する桜田被告について「敵前逃亡みたいで、自分であればそうはしない。社会や食肉関係者、解散した会社の2000人の元同僚らに申し訳がない」と涙ながらに話した。
また、当初、偽装について、社内の調査委に「事後に知った」などと虚偽を述べたが、「会社の解散も決まり、このままでは耐えられない」と考え、県警に自身や桜田被告の関与を供述したことも明らかにした。
一方、買い取り申請後の昨年11月27日、畠山被告に代わって常勤取締役会に出席した元デリカハム・ミート事業本部長付部長の広瀬正夫被告から「偽装工作についてきわどい説明をした」との報告を受けたが、押収された議事録に、その部分を示す記述がないことを指摘。偽装を示す部分が、議事録から省かれた可能性を示唆した。
さらに、偽装工作をした昨年11月から12月にかけ、輸入肉の在庫量が激減していることを示すりん議書に、桜田被告が目の前で押印したと述べた。
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